マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

プラウドシティ日吉"横リビング、G1タイプ"

84.39m2、4LDK。

プラウドシティ日吉G1タイプの間取りについて。

 

 

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前にみたA1タイプ(4LDK、83.08m2)と同じく

他の字プランベースの4LDKです。

 

両タイプのもっとも大きな違いは、

A1タイプでは、縦型リビングでしたが、

こちらのG1タイプは横型リビングである点です。

 

では、細かい間取りについて。

ポーチはかなりの奥行があり、プライベート感が高いです。

ここまで奥行があるポーチはなかなか珍しいです。

 

玄関の広さは標準的ですが、

下足入れが奥行が大きいタイプなので、

前後2列に靴を入れられるため、かなりの収納力。

 

廊下は、L型にクランクしており、

玄関扉を開けると正面が壁のため、

玄関先から奥まで見通されることがありません。

こちらの物件に共通の仕様のようですが、

なかなか配慮が行き届いています。

 

リビングは、最初に確認した通り横長。

部屋の形が長方形だとリビングスペースとダイニングスペースとを

うまくゾーニングでき、また家具配置もしやすいため、

使いやすいと思います。

 

気になるのは、リビングの窓。

せっかくの横長リビングなのに、

窓の大きさが中途半端な感じ。

どうせなら、どーんと大きな横長窓で、

南からの光をふんだんに取り込んでもらいたかったところ。

 

リビング脇の洋室4は、コーナー引き戸になっているため、

開け放てばリビングの一部としても使えるため

フレキシブル性があり、便利。

 

また、洋室1~3は、廊下に面して室の入り口があるため、

プライバシーはばっちりです。

ちょっと廊下が長いですが、

リビングに洋室の入り口を設けないためやむなしです。

 

収納は、納戸あり、ウォークインクローゼットありで

充実度高めですが、一部のクローゼットが小さいことと

共用の物入がなのは、少し残念。

 

そして、なにより本間取りの一番の魅力は、

角住戸を活かした窓の多さ。

リビングはもちろん、各寝室にもしっかり窓がついており、

明るい光が入ってきそうです。

2面に窓があるため、風通しもよさそうです。

 

他の字プランの弱点は、共用廊下側の窓の採光性と通風性が

よくないことですが、本間取りのように角住戸の他の字プランであれば、

その弱点もなく、他の字プランの長所である効率のよさを

十分に享受できます。

 

 

採点

基礎点50

深いポーチ。+3

奥行のある下足入れ。+2

クランクする廊下。+3

長方形で使いやすいLD。+5

LDの窓が小さい。-3

洋室4のフレキシブル性。+3

洋室1~3のプライバシーが確保されている。+4

角住戸を活かした窓の多さ。+8

トータル

75点。