マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

ザパークハウス吉祥寺"間口広め、Aタイプ"

ザパークハウス吉祥寺。

吉祥寺駅から徒歩11分。

全28戸で59m2から107m2までのファミリータイプの

マンションです。

こちらのAタイプは、59.02m2の2LDK。

全面南向きで陽当たりがよさそうです。

 

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間取りの注目ポイントは、なんと言ってもその間口でしょう。

奥行きより、間口の方が広い!

良い間取りが約束されたようなものです。

 

限られた部屋の広さを有効利用する為には、効率的な廊下は必須ですが、

玄関が間口の中央に配置されているため、効率的な廊下が可能。

なんともコンパクトな廊下です。

 

廊下の一番奥に10.4畳のリビングダイニング。

PSや柱型でデコボコしているのが少し気になりますが、

概ね整形で使いやすそう。

 

キッチンはオープンタイプで食器棚が実装されているのはさすがです。

 

リビングの隣の洋室2は3本引き戸になっており、

あけはなてば、リビングを拡張して利用可能で

フレキシビリティが高いです。

少し気になる点は、リビングと同様に

廊下が少し入り込んでいたり、小さなPSがあったりと、

壁にデコボコがある点でしょうか。

家具、置きづらいです。。

 

洋室1は、廊下に入口があり、プライバシーが確保され、

正に主寝室として相応しい。

大きな柱が部屋の中に入り込んでいるのはマイナスポイントですが、

間取り的には気にならない位置にうまく配されているので

許容できる範囲でしょうか。

ただし、長く住んだ後に、今流行りの間取り変更を伴う

大規模なリノベーションなどをする際は、

住戸の中に柱があるのはマイナスポイントになると思います。

これからは、欧米がそうであるように

既存ストックを活かす世の中になっていくと思われますから、

長い目で見た視点も頭の隅に入れておきたいところです。

 

水廻りで気になるのは、洗面室の入口。

リビング内にあるため、プライバシーが低め。

ただし、家事動線で考えれば、便利な位置関係ではありますが。。

どうせなら家事動線優先で扉を引き戸にして

戸を開け放して家事ができるようにしても良かったか。。

 

バルコニーは奥行きが広めで良いですが、

柱がバルコニーのど真ん中にあるのが邪魔くさいかな。

 

あとは、せっかくの間口の広さを活かして、

開口部(=窓)がもう少し大きくても良かったのかなと。

だって、せっかくの広い間口なんですから。

 

 

採点

基礎点50

広い間口。+5

コンパクトな廊下。 +3

室内のデコボコ。-3

洋室2のフレキシビリティー。+4

住戸内の柱。-3

洗面室の入口の位置。-3

奥行きのあるバルコニー +3

トータル

56点。