マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

プラウド高田馬場"曲線、雁行のファサード"

プラウド高田馬場。

総戸数135戸。

地上9階建て。

高田馬場駅徒歩4分。物件ホームページによれば、高田馬場駅徒歩5分以内の物件は、約5年ぶりの供給になるとのこと。

 

そして、まずは、その特徴的なファサード(=外観の立面デザイン)について。

 

本マンションの敷地は、湾曲している道路に面しており、敷地いっぱいに建物を計画するには、やはり湾曲した道路に沿う形の配置にする必要があるのでしょう。

 

↓敷地

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そんな敷地を活かして、好き嫌いはあるかもしれませんが、なかなかマンションでは見かけないデザインなので、やはりランドマーク性や希少性としては、いいですよね!

 

↓ファサードデザイン

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面白いのは、ただ単純に湾曲してバルコニーを連続させるのではなく、それぞれのバルコニーを分節してリズムを生み出している点。

分節することもなく、ただ単調にバルコニーが連続してしまうと、見た目がつまらないものとなり、また、ものすごく長大なイメージや圧迫感を周囲にも与えてしまう恐れがあるからでしょうか。

なかなか、にくい配慮ですよね。

 

↓分節されるバルコニー

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当然、このような湾曲した形だと単純な形より建設コストがかかりますが、あえて湾曲デザインを取り入れている本建物へのデザインへのこだわりを感じます。

 

一生の住処でもあるマンション。

ただ四角く安く建てましたっ!ってマンションより、せっかくならデザインへの配慮も行き通ったマンションに住むというのも素敵ですよね。