マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

オープンレジデンシア代々木大山"Fタイプ"

67.38m2。

2LDK+SR(=実質3LDK)。

オープンレジデンシア代々木大山Fタイプ。

 

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住戸全体の形状は、すこし歪ですが、間取りはどうでしょうか。

 

玄関の先に続く廊下は、クランクした形状となっているため、玄関扉を開けても部屋の中まで見通されることはないのでGoodです。

 

廊下は長すぎず、短かすぎずのちょうどいいバランス。

主寝室(BR1)がリビングなどのパブリックゾーンから完全に独立しているため、プライバシーが高くてよいです。

 

キッチンは対面型で、リビングダイニングも整形なため、家具配置はしやすそうです。

ただし、本物件に共通ですが、LDK14.5畳の評価はあくまで、キッチンとリビング内の廊下状の部分を含んだ数字なので、実質リビングは、もっと狭めです。

ライフスタイルに合わせた家具の配置検討が必要だと思われます。

 

リビングに繋がる2つの寝室は、さすがに60m2の3LDKとあって、狭いですが、3LDKで廊下、水回りもしっかりとしているので、この広さはやむなしです。

 

BR2はリビングとの関係でいえば、引戸やウォールドアにして、開け放して、広めのリビングでも使えます。が、最近の定番ですが、こちらの物件では、どの間取りも、頑なに完全な個室とする方針のようです。

 

住戸内に柱が3本入ってきているのは、完全なデットスペースが多いということなので、マイナスポイント。

さらに注意が必要なのは、柱の配置からすると、リビング内の中央に梁が横断しているものと思われますので、リビングの天井高さがどうなっているかは、要確認です。

 

収納はBR1が少しナナメですが、なんとかウォークインクローゼットですが、その他の寝室クローゼットや共用収納は小さめです。

このあたりも60m2台の3LDKゆえにしかたない部分でしょうか。

 

 

採点

基礎点50

廊下の形状、長さ。+5

BR1の独立性。+3

BR2の拡張性がない。-5

住戸内柱3本。-5

 

トータル

48点。