マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

パークコート文京小石川ザタワー"リビングコーナーサッシ良し、93Aタイプ"

93.57m2の4LDK。

パークコート文京小石川ザタワーの93Aタイプ。

最近は都心の高級物件だと、部屋数少なめのゆとりのあるプランが多いですので、4LDK物件はなかなか稀です。

 

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角住戸かつ間口が広いのが大変よし。

良い間取りが期待できます。

 

奥行きのあるポーチの奥に玄関があり、住戸全体の中央に位置するため、非常に効率良くプランニングされてそうです。

 

幅の広めの玄関の先は廊下がクランク(コの字型)しているため、玄関を開けても中まで見通されることがなくプライバシーが高いです。

廊下は非常に効率的に配置されており、短過ぎ長過ぎずの丁度良い感じ。

4寝室のうち、3寝室が廊下に入口がありプライベートとパブリックとがしっかり分離されています。

 

リビングは13.5畳。キッチンは対面タイプ。

なんと言っても特筆すべきは、リビングの窓!

これでもかっ!ってくらいの壁一面に広がるコーナーサッシ。

圧巻です。。。

北東向きですが、これだけ大きい窓であれば一日中リビング内は明るそう。

また、朝は東からの朝日もバッチリ入ってくることでしょう。

残念なのは、なんとも巨大な柱がリビングに食い込んでいるため、その形が少し歪な点。まぁ、十分に広いので許容範囲でしょうが。

 

キッチンは、キッチンとカップボードの間の調理するスペースが広め(通常は80cm程度が標準)なので、2人でキッチンに立っても充分調理できそうです。また、バルコニーに繋がるドアがあるのも便利ですよね。

 

寝室は、さすがに4寝室確保しているため、各寝室は、90m2台にしては狭め。これはやむなしでしょう。

ベットルーム1と2の形が柱が食い込んでいたり、やけに細長かったりと、家具レイアウトは少ししにくそう。

 

また、ベットルーム2はリビングの横に配置しているので、リビングとの境の壁一面をウォールドアや3本引き戸にして、開け放てばリビングと一体利用可みたいなことにしても良さそうですが、あくまで個室にこだわっているようで。

 

洗面は、ワンボール。4LDKなので、ツーボールでも良さそうですが、そこまでの余裕はなしか。朝は、洗面所の争奪戦です。

 

収納は小さな納戸がついているものの、その他の共用収納は、これまた小さなものが1箇所と心許ない感じ。これも4LDKにしている余波か。

 

バルコニーは、2箇所あり、北側のものは、かなりの幅がありますが、奥行きがそこまで広くないので、バルコニーで何かするって使い方はそんなに出来ないかもしれません。

まぁ、そもそもタワマンで、バルコニーに吹きさらす風も強いですからね。

 

 

採点

基礎点50

奥行きのあるポーチ。+2

効率的な廊下。+5

寝室入口は3寝室が廊下から。+5

リビングのコーナーサッシ。+15

大きな柱が住戸ないにある。-4

収納が少なめ。-2

バルコニー2箇所かつ広い。+3

トータル

74点。