マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

Brillia練馬高野台"ルーフバルコニーとそのアクセス、G2rタイプ"

ブリリア練馬高野台。

61.44m2の2LDK。

 

エレベーターを抱き込んだ変則田の字タイプです。

 

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なんと言ってもまずは、角部屋かつ大きなルーフバルコニー付き。

しかし、なぜかルーフバルコニー側には出入りできる窓がありません。。

せっかくのルーフバルコニーですから、リビングに繋がって、一体で使いたいところです。。

これは、建物の構造上、壁に大きな開口部(=窓)を設けられないからです。

少し無理をすれば、大きな窓を開ける方法がないことはないのですが、ここはより効率的な構造で。ということで小さな窓のみとしたものと思われます。

せっかくのルーフバルコニーなので、少し残念です。

 

間取り的には、洋室1(=主寝室)を6.0畳以上にしたかったせいか、そもそも間口が足りなかったせいか、リビングの中で部屋がクランクしてしまっているのは、マイナスポイント。

リビングの広がりを阻害する感じ。

 

また本来、主寝室の位置は、プライバシー面からは、廊下に出入り口のある洋室2の位置としたかったところ。合わせて、リビング横を洋室1(=主寝室)ではなく洋室2とすれば、扉を引き戸にして、開けて広めのリビングにするもよし、閉じて個室として使うもよしのフレキシビリティーを獲得できましたが。。

洋室2の位置に主寝室(せめてセミダブルベットは起ける広さにしたい。。)は難しかったのでしょう。

 

収納は、ウォークインクローゼットあり、かつ共用収納もしっかり確保されているので問題なし。

 

洗面室の入り口も廊下からとなっており、60m2台の間取りでみかけるリビングインの洗面室と比べれば格段によしです。

 

とにかく、この間取りの1番のポイントは大きなルーフバルコニーですので、リビングとの繋がりがなかったのが残念です。。

 

間取りの解説に、

『広々としたルーフバルコニーがあるので洗濯物も快適に。』

とありますが、

だったら、ルーフバルコニーに洗濯物干しに行くまで、どんだけ大回りさせるんだよっ!

せめてキッチンの脇から出られるようにしてくれ〜って叫びたい気持ち。

 このままじゃ、キッチンの小窓から洗濯物をパスってことにもなりかねませんぜ。

 

 

採点

基礎点50

広いルーフバルコニー。+20

ルーフバルコニーへのアクセス悪い。-10

洋室1の位置。-5

収納力。+3

洗面室入り口が廊下。+3

トータル

61点。