マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

PIAS恵比寿WESTHILLS"窓、窓、窓、Kタイプ"

ピアース恵比寿WESTHILLS。

ウエストヒルズ。

ヒルズってなんかカッコいい響きですよね。

有名どころでは、六本木ヒルズ。

恵比寿+ヒルズ。

なんとも期待大デス。

 

65.07m2の2LDK。

Kタイプの間取りについてです。 

 

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まずは、何と言っても角住戸。

しかも3方が解放されているのが特徴でしょうか。

 

パッと見でも、いたるところに窓、窓、窓。

マンションの弱点の一つは、

集まって住むがゆえの外部に対する間口の少なさ。(=窓の少なさ)

角住戸でこれだけ外部に解放されている時点で一つの価値です。

 

では、具体的な間取り。

 

玄関は、上がり框のないフラットな形状。

ホテルのような感じ。

この形態の玄関は、

"ザ・玄関"

という風格は無くなりますが、

モダンで気軽な雰囲気が出ますよね。

また、廊下と一体的な空間となるため、

全体的な広がりが出ます。

 

リビング・ダイニングは13.0畳。

廊下がコンパクトなおかげか、

65m2にしては、広め。

また、形状もダイニングスペースとリビングスペースとが、

ちょうどいい感じにゾーニングされていますので、

家具配置もしやすそうです。

 

注目の窓は、

ダイニングスペースの脇に

南向きの窓。

朝日が入って、気持ちの良い朝食が取れそう。

また、キッチンにも窓があるので、

少し暗くなりがちなマンションのキッチンに

明るさをもたらします。

リビングには北向きですが、

ルーフバルコニーに繋がる大きな窓があり、

明るさは十分確保できそうです。

南北に窓があるため、両方向の窓を開ければ、

よく風が抜けてくれそうです。

 

マスターベットルーム(=主寝室)は、

リビングの脇に入り口(しかも引き戸)があり、

プライバシーは低め。

引き戸だから遮音性も低いです。

 

本来は廊下に面したベットルームの方を

主寝室として、プライバシーを確保。

主寝室の位置をベットルームにして、

せっかくのリビングの隣の位置であることを活かして、

3本引き戸などにしてリビングと一体利用もできます!

みたいなことが理想ですが、

住戸形状のせいでしょうか、そうはいかないようで。。

 

収納については、

共用収納は、リビング内に小さな物入れがあるのみで、

物足りなし。

クローゼットも両寝室とも標準的な大きさで

可も無く不可も無く。。

 

バルコニーは、通常のバルコニーに加えて

やっぱり大きなルーフバルコニーは魅力的。

北向きなので、日当たりはあまり期待できませんが。。

シンクが付いているのも、ガーデニングなど

色々使えるので、便利です。

 

 

採点

基礎点50

角住戸、窓多し。+15

使いやすい形状のLD。+5

日当たりのよいダイニング、風の抜けるリビング。+5

MBRのプライバシー低め。-3

共用収納少なめ。-3

広いルーフバルコニーとシンク。+6

トータル

75点。