マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

Brillia久ヶ原"拡張性に問題か、Krタイプ"

今回より勝手に採点を導入。

してみます。。

 

ブリリア久ヶ原。

65.32m2。

2LDK。


こちらもタイプ名に『r』が付くのでルーフバルコニー付き。

 

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3面開口を活かし、豊富な窓が特徴。

バルコニーの数は多いですが、

その大きさには、疑問符。。

 

ルーフバルコニー、狭過ぎでしょっ。。

 

また、バルコニーは2つありますが、いずれも小さいので、洗濯物を干すには難あり。

 

動線。

廊下はコンパクトにまとまっていてGood。

洗面室へは廊下とキッチン脇との両側から入ることができ、家事動線的に使い勝手良さそうです。

また、回遊性(行き止まりがなく、グルっと回れる)が生まれているので、実際より空間の広さを感じると思います。

 

リビングに窓が多いのは良いですが、

その窓の数がが多いこと、

洋室2の入口があること、

柱が2箇所出ていて部屋が不整形なこと、

で、

家具配置は難しそうです。

テレビ、どこに置きます?

よく、家具配置の確認はしておきたいところです。

 

あと、どうしようもないことなのでしょうが、

住戸自体のアウトラインがギザギザしていますので、間取りのパターンとしてはもうこれしかないって感じ。

拡張性のなさが弱点か。

本来、65m2の2LDKであれば、

洋室1は6〜6.5畳くらい、

洋室2が5畳以上くらい欲しいところですが、

それぞれ、8.6畳と4.4畳(しかもクローゼット狭い)。

 

アウトラインに制約があるので、これ以上、調整シロがないのでしょう。

 

また、カップルや子供なし夫婦で住む場合は、洋室2の扉が3本引き戸になっていて、

開け放てば広いリビング。

みたいなフレキシビリティが欲しいですが、それもこのギザギザアウトラインではできません。。

 

この間取りがドンピシャで気に入った方以外には、そのあたりがネックになるかもしれませんね。

 

採点

基礎点50

バルコニーが小さい-10

動線に回遊性あり+10

3面開口を活かした窓の多さ+15

間取りのフレキシビリティ-10

トータル

55点。