マンション、ここ見る。

現役一級建築士が設計のプロ目線で新築マンションの間取りを中心にあれこれ好き勝手に書いています。

プラウド虎ノ門"Ihタイプ"

68.39m2。

2LDKのIhタイプ。

 

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最上階の角住戸。

パッと見の住戸アウトラインが複雑な形ですが、

間取りはいかがでしょうか。

 

玄関、廊下は必要最小限の広さ。

相変わらず、廊下にコリドール(=回廊、建物周囲に巡らされた廊下)との

表記ですが、また、単なる廊下ですよね。

ものは言い様。

 

リビングダイニングは、その住戸形状の影響から、

リビングゾーンとダイニングゾーンとが分離する形。

ぴったりとハマる家具があれば良いですが、

特にダイニングゾーンは狭めです。

家具配置の確認が必要です。

また、模様替えなどに配置の制約を受けるのは少しマイナスポイント。

窓は各壁面にこれでもか!というくらいあります。

明るく、最上階からの眺望を眺められて魅力的。

 

ベッドルーム1はダイニングの脇に入り口があり、

プライベート感が低めです。

本来、このグレードのマンションであれば、

廊下に寝室の入り口を配し、プライベートとパブリックとを

分離したいところですが、住戸広さの関係上、難しそうです。

東側のコーナーサッシは、空間の広がりを生むことと、

朝日を寝室に取り込んでくれますので、毎朝気持ちよく起きられそうです。

 

ベットルーム2についても入り口がリビング内にある点は残念。

また、扉の形状が開き扉ですが、引き戸にしてリビングと一体に

使えるようにしても良さそうですが。。

リビング狭めですし。

 

収納は玄関は、ウォークインではなく、下足入れ。

この価格のマンションの購入者には、少し物足りなさそう。

共用収納も廊下に一つと寂しいです。

ベットルーム1のウォークインは広さ充分。

キッチン背面の収納(造り付けでないことに驚きです。。)スペースも

かなり狭いです。食器等が多い方は物足りなさそうです。

 

通常のマンションの68m2の2LDKであれば、

充分満足できそうな点も、最上階の角住戸であることを考えると

思い切って1LDKにしてゆとりのある間取りも見てみたかったところです。

どこか庶民じみている感じありますよね。。

 

 

採点

基礎点50

LDの家具配置の自由度が低い。-5

2寝室ともリビングイン。-5

下足、共用物入れキッチン等、収納力が低い。-3

リビングの豊富な窓。+8

洋室1のコーナーサッシ。+3

トータル

48点。